静電気が引き起こす現場のさまざまなトラブル
空気が乾燥する季節になると、何かに触れるたびに「パチッ」と発生する静電気。この静電気は日常生活だけでなく、生産現場においてもさまざまな問題を引き起こします。静電気による品質・生産性低下の代表例として、チリやホコリを引き寄せることで生じる塗装不良、製版やスキャニング工程での異物混入、プラスチック製品の汚れ・黒ずみ、樹脂版やフィルムの貼り付き・ホコリ付着などが挙げられます。
当社が生産・販売している「デンキトールⓇ」は、「不織布で除電する」というコンセプトのもと、不織布そのものに除電性能を持たせ、不織布の特性を生かしながら静電気の除去を行い、それによるチリやホコリなどの再付着を防止できる製品です。
デンキトールに生かされた当社のコア技術
デンキトールの性能は、次に挙げる当社の原料技術と加工技術により実現されています。
極細・分割繊維の採用(原料技術)
一般的な繊維径(20–30μm)に対して、デンキトールは約3–5μmの極細の分割繊維を採用しています。
導電性ポリマーの反応形成による不織布との一体化(加工技術)
導電性ポリマーを繊維上で反応形成させ一体化させる加工を採用しています。これにより、導電性材料が脱落することなく、除電効果が長持ちします。
除電のメカニズム
それでは、実際に「除電」のメカニズムはどのように働いているのでしょうか。
帯電物にデンキトールが近づくと、デンキトールの極細・分割繊維の先端部分に電界(電荷が周囲の空間につくり出す力の及ぶ場)が集中します。そこから、コロナ放電(穏やかな放電)が起こり、空気中の気体分子がプラスイオンとマイナスイオンへと分化します。分化したイオンが対象物の電荷を中和することで接触、非接触のどちらの場合でも除電が起きます。つまり、極細繊維の1本1本が避雷針の役目を果たしているのです。

静電気除去だけでなく、拭き取り、汚れの再付着防止効果も
デンキトールの原料である極細の分割繊維は、除電だけでなく 高い拭き取り効果も発揮します。
繊維が持つくさび状のエッジが汚れを強力に掻き取ることで、油膜汚れも一拭きで落とすことができます。
デンキトールはソフトかつしなやかで、金属やカーボンを含んでいないため、帯電物を傷つけることなくご使用いただくことが可能です。使用の一例として精密機器の表面清掃などにもご活用いただけます。
また除電には、チリ、ホコリの再付着防止効果もあることから、使用範囲をさらに広げていただくことができます。
デンキトールだからこそのメリットが他にも
デンキトールは、不織布でできているため、好きな形状へのカット・縫製や粘着加工など、用途によってさまざまな加工ができる点も大きな強みです。
また他にも、一般的に活用されている除電の方法と比較すると以下のような特長があります。
一般的に使用されている他の除電方法
| 種類 | 性能・持続性・導入容易性・現場負担 |
|---|---|
| 帯電防止シート(カーボン系) | 手軽だが、表面塗布の摩耗などで性能低下しやすい場合がある。 |
| イオンブロア/イオンブース | 高性能・広域に効くが、装置スペースが必要。 作業者の安全配慮や気流設計などのノウハウも必要となる。 |
| アルコール拭き/水拭き | 拭いている間に揮発してしまい、摩擦によりかえって帯電してしまう場合がある。 |
デンキトールの特長
- 設備が不要。
- 乾拭きで除電と拭き取りを同時にできる。
- 反応形成により導電成分が脱落しにくく、除電効果が長持ちする。
- 狙った場所だけにピンポイントでの設置対応が可能。
- 非接触でも除電効果を発揮。
もし静電気のお悩みをお持ちでしたら、ぜひデンキトールをお試しください。
これからも日本バイリーンは、創業以来培ってきた不織布に関する知識や技術と柔軟な発想力をもとに、課題解決に寄与する製品を創出し続けます。















