アスベスト(石綿)とは
「石綿」というように、溶岩が冷えて固まるうちに、結晶が細長く繊維状になった鉱物(太さは0.02~2μm)です。主成分はケイ酸マグネシウム塩です。折れにくく、耐摩耗性が強く、酸やアルカリなど化学薬品に溶けないうえ、燃えないという特徴があり、かつ安価であるため、さまざまな用途で幅広く使用されていました。現在はアスベスト含有製品(含有率0.1%以上)の生産が禁止されています。
アスベストが原因で発病するさまざまな病気
アスベストを吸入することにより、発病する病気は大きく分けて以下の三つがあると言われています。アスベストが化学的にも物理的にも安定性が高いために、これらの潜伏期間が非常に長いという特徴があります。
石綿肺
アスベストは繊維状の粉じんであるため、肺の組織に刺さりやすく、一度刺さると抜けにくいという特徴があります。石綿肺は、肺の組織に刺さると、組織が線維化(硬化)し、肺の機能が低下し、呼吸障害が生じる病気です。吸入した量や期間による違いはもちろんのこと、個人差がありますが、発病までの潜伏期間は10年以上と言われています。
肺ガン
肺ガンを引き起こすメカニズムは十分に解明されていませんが、肺組織に刺さったアスベストの物理的刺激で発病すると言われています。また、タバコの煙などの発ガン性物質を同時に吸入すると発病しやすいという報告もあります。発病までの潜伏期間は10~40年と言われています。
悪性中皮腫
アスベストの刺激により、肺を取り囲む胸膜、肝臓や胃などの消化器を取り囲む腹膜、心臓および大血管の起始部を覆う心膜にできる悪性腫瘍です。発病までの潜伏期間は20~50年と言われています。特に若い時期にアスベストを多量に吸い込むと発病しやすいという報告があります。
アスベストが使用されている場所
冒頭に記したような特徴からアスベストの用途は約3,000種と言われるほど多いのですが、使用量は90%近くが建材製品です(その他は自動車のブレーキおよびクラッチ、発熱する電化製品(ドライヤーなど)の断熱材、化学プラント配管のパッキンなどの石綿工業製品)。現在はこれらのアスベスト含有製品の生産が禁止されています。
しかし、これらの建材製品が使われ始めたのは昭和30年頃で、昭和40年代の高度成長期にはビルの高層化や鉄筋構造化に伴い、軽量耐火被覆材としてアスベストが多く使用されてきました。これらが築後30年以上経過し、建て替えによる解体が増えることが見込まれており、解体時のアスベスト飛散が問題となります。特に昭和30年頃から昭和55年まで一部で行われていた吹きつけ石綿は劣化による飛散や解体時の多量飛散の恐れがあります。
アスベスト除去の重要性
アスベストを含む建材の解体や撤去作業時には、適切な除去対策が必要です。これにより、作業者や周囲の人々の健康を守ることができます。
法的規制と対策
建築物解体作業による周辺環境汚染対策として「大気汚染防止法」により建築物解体時に解体作業場の隔離などの対策が義務づけられています。
また、作業従事者の健康対策としては、従来、石綿製品の生産や石綿の取り扱いに従事する方を対象として「特定化学物質障害予防規則」で措置していましたが、建築物の解体などの作業への措置の充実を図るため、アスベスト対策を独立させ、「石綿障害予防規則」が制定されました。
「石綿障害予防規則」および関連通達では、石綿または石綿製品の取り扱い作業および建築物、工作物の解体作業に対して以下のような対策が義務づけられています。(詳細は石綿障害予防規則等をご覧ください。)

アスベスト除去の手順
- 調査と評価:建物内のアスベスト含有量を調査し、リスクを評価します。
- 隔離と封じ込め: 作業エリアを隔離し、アスベストの飛散を防ぎます。
- 除去作業:専用の機器と方法を用いてアスベストを安全に除去します。
- 廃棄と処理:除去したアスベストを適切に廃棄し、環境への影響を最小限に抑えます。
※
当社ではアスベスト除去に関するサービス提供は行っておりません。
当社のアスベスト除去対策品
当社では、アスベスト除去に効果的な製品を提供しています。

小型分割エアシャワー「フィロシャワー」(型式:VAS-0004C)
人体へ付着したアスベスト粉じんを除去する装置で、アスベスト解体工事現場や除去作業現場などで導入されており、その利便性と高い性能が評価されています。
分割可能で狭い現場でも容易に搬入設置や移動ができる製品で、HEPA フィルタを標準搭載しており0.3μm粒子を99.97%以上除去します。

負圧除じん装置「ネガティブクリーンユニット」(型式:VDC-65A)
ネガティブクリーンユニットⓇは、アスベストなどの特定粉じんを使用している解体工事現場で、粉じんの汚染拡大を防止するため、隔離・養生した作業区域の内部を負圧に保つ装置です。本機は、工事現場で発生した粉じんを、プレフィルタ、セカンドフィルタ(中性能)、メインフィルタ(HEPA)で処理し、清浄空気に変えて外部に排出します。
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